5人に1人。
これは産後うつに代表される、
産前産後のメンタルヘルスの不調になる人の数です。
産後うつは、
産後3か月以内で7人に1人が、
産後1年以内では5人に1人がなるといわれています。
もっと短期間の、出産後数週間以内に収まる、
いわゆるベイビーブルーになる女性は全体の80%ともいわれています。
特に海外で出産・子育てをする女性は、
言語の壁や文化の違いに加え、家族や友人からのサポートが限られることで、
さらにメンタルヘルスの負担が大きくなることがあります。
私も一人目の出産後に経験しました。

緊急帝王切開の術後の痛みや
(カナダでの出産なので、帝王切開でも2泊3日で退院でした)
授乳がうまくいかない心身の苦しみもあったのですが、
産後の検診の待合室で涙が止まらず、
新生児の息子と一緒にいられないほどになってしまい、
息子は夫に抱っこしてもらい、私は離れた場所に座って泣いていました。
幸せなはずの時間が、なぜこんなに辛いんだろうと苦しかったです。
その後授乳の苦しみも4ヶ月ほど続き、
赤ちゃんとの毎日が幸せで仕方ないと言う、
妊婦時代に知り合ったママさん達の言葉を聞いては、傷ついたりしていました。
もっとひどい人がいるから
私は産後うつじゃないはず、
と思っていましたが、
そんなふうに、
新生児との生活が大変なのは普通なはず、
私よりもっと苦しい人がいるはず、
という思いが、
産後うつをわかりにくくしている部分もあると思います。
私はこの自分自身の経験と、
BC Children’s Hospitalで働いていた時に、多くの母親たちをサポートしてきた専門的経験から、
海外で子育てをする女性特有の課題を深く理解しています。
海外で出産・子育てをする女性をさらにサポートできるよう、周産期メンタルヘルスの専門トレーニングも修了しています。
産前産後といっても、
産前産後メンタルヘルスの不調は、産後も数年続くこともよくあります。
7人に1人や5人に1人という数字を見てもわかるように、
産後うつに代表される、産前産後のメンタルヘルスの不調を経験する女性はたくさんいます。
これはあなたの性格や、あなたの子育ての力とは、
全く関係なく起こることです。
そして必ずよくなりますので、
一人で悩まずに、
医療機関に相談したり、
信頼できる人に話してくださいね。
BC州在住の方で、カウンセリングを希望される方は、お問合せフォームよりお気軽にご連絡ください。
ありのままの気持ちを日本語で安心して話していただけます。
(Extended Health BenefitsでRegistered Social Workerによるカウンセリングがカバーされる場合もありますので、各保険会社にお問合せください。)
完璧な母親であろうとする重圧から解放され、
心・からだ・思考の声を聞いて、
ありのままの自分に戻る優しい一歩を踏み出しませんか?
それ以外のカナダ・アメリカ在住の方は、Postpartum Support Internationalのウェブサイトに、周産期メンタルヘルスのトレーニングを受けたカウンセラーを探せる検索機能があるので、参考にしてみてくださいね。
・Postpartum Support International:
https://postpartum.net/
・Perinatal Mental Health Provider Directory by Postpartum Support International:
https://psidirectory.com/