先日、子ども達とお友達と、Inside Out 2 (インサイドヘッド2)を見てきました。
めちゃくちゃよかったです。
Anxiety(不安・日本語版ではシンパイ)について
とてもわかりやすく描かれていて、
子どもの時や中学生の時に見たかったな~と思いました。
日本でもいよいよ8月1日に公開のようですね✨
私は、
Sense of Self(自分らしさ・自己意識)とか
Belief System(信念)とか出てきただけで、
ほんとそれ、と思って、
ポロポロ泣けました。
出てくるキャラクターやシーンを使って、
子どもたちと心のことも話しやすくなります。
(早速子どもとの会話に使えたのですが、
ネタバレを含むので、一番下に書きます😁)
子どもが感情に名前をつけることができるようになることは、
自分の感情を認識して、
感情を調整できるようになったり、
人に共感したりするために、
大切です。
英語版では不安を“Anxiety”(アングザエティ)とそのまま使ってくれているので、
これから子ども達にそのまま
Anxiety(不安)と言えることがうれしいですし、
子ども達も感情の語彙が増えたことで、
これから感じていることを言語化しやすいのではないかなと思います。
(日本語版では、「フアン」ではなく「シンパイ」なようです)
不安と完璧主義の関係も
とてもわかりやすく描かれていますので、
つい完璧主義になってしまう
大人の方にもおすすめの映画です。
ちなみにインサイド・ヘッドをご存じない方に簡単にご説明すると、
前作「インサイド・ヘッド」は、
11歳の女の子ライリーの頭の中で繰り広げられる感情たちの物語で、
5つの主な感情、
ヨロコビ(Joy)、
カナシミ(Sadness)、
ムカムカ(Disgust)、
ビビリ(Fear)、
イカリ(Anger)、
が協力したり対立したりしながら、
ライリーの行動や反応をコントロールして
成長を支えていました。
「インサイド・ヘッド2」では、
ライリーは13歳になり、
思春期がやってきます。
ライリーの頭の中には、
新たな感情たち、
シンパイ(Anxiety)、
イイナー(Envy)、
ダリィ(Ennui)、
ハズカシ(Embarrassment)、
が登場し、
彼らが、
子どもの頃からいた感情たちと衝突します。
そんな感情の嵐の中で、
ライリーが自分らしさを見つけていく過程が描かれています。
ちなみにインサイド・ヘッド2、
アニメ映画としては史上最高の興行収入を記録したそうですよ。
うちの娘も大好きだった「アナと雪の女王2」や、
去年大ヒットした実写版「バービー」の興行収入さえも追い抜いたんだそうです!
インサイド・ヘッド2では、
Anxiety(不安・日本語版ではシンパイ)が
とてもわかりやすく描かれていて、
ここが私の号泣ポイントだったのですが、
子どもにも不安のことを話しやすくなりました。
ただ、
子ども達に、どこが一番おもしろかった?
と聞いたら、
2人一致でえ!そこ!?
っていうところだったので、
期待は禁物ですが笑、
大きくなった時に
他のシーンのことも
思い出してくれるんじゃないかな、
と思っています。
Anxietyが止まれなくなってしまうシーン、
泣けました😭
子ども達より、
私が一番映画に影響を受けています😊
不安の外在化がとてもしやすくなりました😁
ちなみに同じく思春期の心の変化を扱った、
映画Turning Red
(邦題:私ときどきレッサーパンダ)
も大好きです。
母娘関係が描かれていて
こちらも中学生の時に見たかった~と思う映画です。
以下インサイドヘッド2のネタバレを含むので、
見たくない方はここまでにしてください😆
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映画を見に行った次の日に、
早速インサイドヘッド2を
子どもとの会話に使えたのでご紹介します。
現在夏休み中の子ども達は、
日中コミュニティセンターのサマープログラムに通っています。
今回知ってるお友達もいなくて、
娘は友達を作るのに苦戦していました。
月曜日は、
新しい子達が加わる日です。
娘は行きたくないと泣いて、
なんとかコミュニティセンターに着いたものの、
私を離してくれませんでした。
プログラムのリーダー達と20分以上
あの手この手で
なだめたり、励ましたりしたものの、
全然ダメそうだったので、
しょうがないね、ドキドキしちゃうんだもんね、
こんな日もあるよね、と、
あきらめて連れて帰ることにしました。
その時に、
ちょっと遠回りをして散歩をして帰ることにしました。
とても天気のいい日で、
街路樹もきれいで、
途中で咲いているお花を
きれいだねぇ、
と見たりしているうちに、
娘も落ち着いてきたので、
「昨日の映画、
Anxiety(不安/シンパイ)が運転席に座ったら、
どうなったか覚えてる?」
と娘に話してみました。
*実際は感情や行動を制御する操作盤なので、操縦席と言った方が合ってるかもです
娘「悪くなった。」
私「そうだよね、悪くなっちゃったよね。
でもAnxietyはライリー(主人公の名前)を守ろうとしてくれてたんだよね。
でも守ろうとして止まらなくなったら、
どんどん悪くなっちゃったよね。」
「ライリーも、
日の光や、
窓から見える木をみたり、
においをかいだり、
音を聞いたり、
床を足で感じてみたりしていたら、
落ち着いてきたよね?」
「そうしたら、
Joy (日本語版ではヨロコビ)が
運転席に座れたよね?
Joyが運転席に座ったら、
大切なことも思い出して、
よくなっていったよね。」
娘「うん。」
そして家に着いて、
おやつを食べていたら、
娘が、
「クラフトは作りたいし、
やっぱりクラフトに間に合うようにあとで行こうかな。」
と言い始めました。
そしてプログラムに電話してみると、
ちょうどもうすぐクラフトをやるということで、
娘はもう一度行ってみることに。
ちょうど玄関に、
別のクラフトを乾かしていた
紙皿があったので、
それをハンドルに見立てて、
Anxietyが運転したら、
左の悪い方に行っちゃう、
Joyが運転したら、
右のいい方に行く、
さあ誰が運転して、
どっちに行きたい?
と聞いたら、
娘は笑って右にキキキーとハンドルをきってくれました😊
もちろんそれからも、
行きたくないという日もあるのですが、
こうやって、
どんな感情も受け止めてもらえた、
共感してもらえた、
という協働調整をしてもらった上で、
自分で勇気を出して踏み出してみた、
ということを繰り返していくうちに、
自分で感情を調整していく力が
ついていくのではないかな、と
願っています。
そして私も、
この日のように落ち着いて対応できることばかりではありません。
毎日試行錯誤です。
この、
「子どものどんな感情も受け止める、共感する」
をするためには、
まずは自分自身と向き合い続けることがとても大切です。
私もまだまだ練習中です。
一緒に練習していきましょう♪
あ、ちなみに、
うちの子ども2人がインサイドヘッド2で一番おもしろかったのは、
ポーチー(Pouchy)だそうです笑
え!そこ!?