この夏、バンクーバーはサッカーワールドカップで盛り上がっていました。

ワールドカップが開幕してからのバンクーバーの盛り上がりを見ていて、思い出す冬がありました。
バンクーバー1年目の冬、あきらめて帰る寸前だった
2010年2月。バンクーバーに来て一年近く経つ頃。
友達もいない。彼氏もいない。家と職場の往復だけ。

仕事でも全然自信が持てず、
初めての雨ばかりの冬でかなり落ち込んでいました。
夜も眠れなくなり、苦しくて苦しくて、
正直すべてあきらめて、日本に帰る寸前のところまでいっていました。
そこに、オリンピックがやってきた
そこにやってきたのが、冬季オリンピック。
まさに世界一大きなお祭りです。

知らない人同士がオリンピックの話をしてたり、
ハイタッチしてたり、
バスに乗っていても、通勤で歩いていても、
なんとなく「みんなと同じ景色を見ている」感じ。

職場では同僚たちとテレビを見たり、一緒に観戦に行ったり。
人との接点が、自然と増えていきました。
そうしているうちに、気づいたら、
あの沈んでいた気持ちが、
いつのまにか軽くなっていたんです。

ひとりぼっちじゃない、ということの意味
ポリヴェーガル理論のDeb Danaは、こんなことを言っています。
人は、直接おしゃべりしなくても、
誰かの「気配」を感じるだけで、安心を神経系に届けられる。
カフェで誰かがそばにいる。
スーパーのレジの人と少し目が合う。
そんな小さなことでも、
からだは「あ、ひとりじゃない」と感じ取っているそうです。
これって、すごく救いだなと思うんです。
だって、いきなり友達を作るのって、けっこうハードル高いですよね。
「賑やかなイベントは苦手…」という方も、もちろん大丈夫。
雰囲気の好きなカフェに、ただ座ってみる。
観たかった映画を、映画館で観てみる。
ジムで運動してみる。
好きなお店やモールに行って、店員さんやお買い物している人の気配を感じる。
それだけでも、まわりの人と、知らないうちにco-regulate(協働調整)しています。
カフェの店員さんに、”Good morning.”
よく行くスーパーのレジの人に、”How are you?”
そんなことから始めてみませんか?
人間でなくても、
よく見るワンちゃんに挨拶する。
猫とたわむれる。
鳥をながめる。
それだけで、からだは、
「完全にひとりぼっちではない」
「ここにいてもいい」と、
受け取ることができます。
ワールドカップが好きでも、苦手でも、
どちらでも大丈夫。
今週、ちょっとだけ「誰かの気配を感じる場所」に、足を運んでみませんか?
今日も自分にやさしい好奇心を。
みずほ
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